Mac信者のHackintosh修行

惑星で一番美しいOSが1台でも多くのマシンで動くことを目指します。

Hackintoshの作り方(総集編)

High Sierraをインストールする方法をご紹介してきたのですが、多数の記事に分散してしまっています。そこで、記事へのポインタをまとめた総集編を作ってみました。

手順の概要を把握する

こちらは9TO5MacのライターのJeffさんのビデオです。テンポよく紹介されていますので、全体の流れを確認するのに良いと思います。

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macOSインストールのアプローチはたくさんありますが、一番おすすめなのは、Cloverを使ってバニラなインストールをすることだと思います。そのことを説明しています。

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ハードウェアを用意する

Hackintoshを作るためには、互換性のあるハードウェアを自由に選んで組み合わせられる自作PCが、問題が少なく楽です。ノートPCなども可能ではありますが、上級者向けだと思います。CPUは、今の最新Mac実機が採用しているKaby Lakeもしくは

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発売されたばかりの最新のCoffee Lakeが良いと思います。多少、チャレンジングですが、将来のことを考えたら最新Coffee Lakeで組んでおくのが良いと思います。

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そうすると、マザーボードは、CPUに合わせて200シリーズか300シリーズを選ぶことになります。

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グラフィックスカードはNVIDIAAMDでしょうが、どちらも長短あります。少し前は、互換性、ドライバの提供、性能の点からNVIDIAがお勧めだったのですが、最近のmacOSではAMDの互換性が上がっています。詳しくは以下を参考にしてください。

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無線アダプタ、SSD, そのほかのパーツについても紹介しておきました。

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マザーボードBIOS/UEFIを設定する

インストール先のコンピュータを組み上げたら、macOSが稼働するようにBIOS/UEFIを設定しておきます。この設定が間違っていると、それだけで起動しない場合もあります。

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必要なソフトウェアを入手する

Hackintoshするには、macOS本体以外にオープンソースで有志が開発しているソフトウェアがいくつか必要です。必要なソフトウェアの名前で検索すれば、大抵の場合、ダウンロード先が見つかります。オープンソースのソフトウェアは、オリジナルを作った人の他に、いろいろな人がソースコードを引き継いで分岐(フォーク)して、開発を行なっている場合もあります。中には元祖の開発者が放置して、開発が止まっていることもあります。なので、検索して、現在一番活発に利用されているバージョンを使うのが良いです。ということで、古いハウツー情報のダウンロード先から入手するよりも、検索をして探すのがおすすめです。

Clover EFI bootloaderとefiドライバー

"Clover EFI bootloader"で検索します。以下が本家かと思われます。

https://sourceforge.net/projects/cloverefiboot/

こちらでも最新版が配布されています。

github.com

Cloverをダウンロードすると、インストーラefiドライバ、テーマファイルなども一緒に入手できます。

kext類

FakeSMCをはじめとしたkext (カーネル拡張)が必要です。名前で検索します。例えば、FakeSMC.kextならば、"FakeSMC.kext"で検索すると、こちらで入手可能なことがわかります。

RehabMan / OS-X-FakeSMC-kozlek / Downloads — Bitbucket

Mac上で導入用のUSBメモリを作る

次に、macOSを入手して、インストール用のUSBメモリを作ります。これは実際のMacで作業します。ついでに、実際のMacでこのUSBメモリが起動することを確認しておきましょう。次に、インストール対象のマシンで起動できるように、Cloverのインストールと設定も行っておきます。

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Cloverインストールの手順はこちらにも書いてあります。

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config.plistの例を示して、説明しました。

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config.plistの中でも、機種を設定するSMBIOSセクションの記述は重要です。その部分を説明したのがこの記事です。

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対象マシンをUSBメモリで起動してmacOSを導入する

このUSBメモリを、インストール先のマシンに挿して起動させます。起動しない場合は、Cloverの設定やkextの選定を確認します。

無事起動したら、インストール先のSSD/HDDをGuidパーティションとHFSジャーナリングでフォーマットします。次に、macOSインストーラを起動して、High Sierraをインストールします。インストール先ボリュームがSSDの場合は、ファイルシステムが自動的にAPFSに変更されるかもしれません。

macOSのインストール途中で、何度か再起動することがあります。その場合は、USBメモリから起動して、"Boot macOS Install from (インストール先のボリューム名)"という項目を選びます。

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対象マシンにCloverを導入する

インストールが終了したら、またUSBメモリのESPから起動して、Cloverの選択画面でインストール先のmacOSを選択して起動します。この後、Cloverインストーラを起動して、インストール先にCloverを入れます。この手順は、先のUSBメモリにCloverを入れたのと同じ作業です。すでに動いているUSBメモリのESPをコピーしても良いです。SierraのHackintoshをHigh Sierraにアップデートする方法をこちらに書いておきましたので、ESPのコピーを行う方法の参考になるかと思います。

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macOS環境を整える

USBに入れたCloverとkextで、最低限の起動は行えるようになっているはずです。さらに、グラフィックスカード、Ethernet, サウンドの設定をします。以下の記事が参考になるかと思います。

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